郷里新潟県小出町出身者で東京近辺に在住する方々で作っている東京小出会という会があり毎年一回総会を開いて懇親会を開くほか、郷土訪問、会誌の発行等を行っている。
叔父の桜井強さんがこの会の幹事長をやっている頃、会の仕事を手伝えというので昭和56年頃から世話役の仲間に入れていただいた。
総会は京王プラザ、グランドパレス、赤坂プリンス、東天紅、上野静養軒等と会場は変ったが、何時も郷里から町長や議員さん達も多数出席、田舎言葉丸出しの懇親風景が展開され、郷土からの物産店も開かれる。最後は郷里の盆踊りの大きな輪が出来て閉会となる。
会員を募集して郷土訪問とかお伊勢詣りの旅行も何度か試みた。それぞれに懐しい思い出であるが、私にとってはこの会で会誌「東京と小出郷」の編集のお手伝いをさせていただいたことが、その後の私の本づくりに大きな影響を与えたように思っている。桜井さんに教えていただきながら、会員から原稿を募集し、どのように編集するのか考え、割付案を作成、ゲラ刷りが出来ると校正の作業である。自分で企画した通りにきれいに印刷された本が出来あがったときの気分は格別である。
年に2回、それも小さな本であるが継続して作成するのはなかなか大変なことである。昭和60年から平成2年にかけて6年ほど、主として私が手がけた11冊の会誌が残っている。頁を捲ると当時の事が昨日のことのように思い出されて懐かしい。
平成3年春には、創立30周年記念ということで、会員から原稿や写真を募集し記念誌を作成することとなった。副会長の桜井強さんが編集委員長、私は副委員長として、お手伝いさせていただいた。94名の方から文集の原稿が寄せられ、写真も340点集まった。これを写真87枚、32頁にしぼり、文集150頁、約800名の会員名簿26頁、表紙もいれるとおよそ210頁の記念誌が出来上がった。今でも時々取り出して古い時代の郷里の写真を眺めている。
現在は桜井副会長も私も会の実務から退いたが、新しい役員で毎年総会も開催され、会誌も発行されており頼もしい限り。ますますの発展を願っている。この会を通して郷里の多くの方々や、小学校の同級生との交友の輪が拡がり、いろいろのことも教えていただき心から感謝している。
私の長年にわたる「東京と小出郷」誌寄稿の数々を別に収録させていただく。
ささやかな会誌なれども編集の 思い出こもるこの十一冊
東京小出会総会風景 小出町青島出身者 赤坂プリンスホテル (平2.6)
創立30周年記念大会 青島民踊会の踊り 赤坂プリンスホテル (平3.6)
東京小出会 郷土訪問旅行 目黒邸資料館 (平2.6)
「東京と小出郷」 昭和60年秋(第35号) 〜平成2年秋(第45号)
「東京と小出郷」 創立30周年記念誌 平成3年春 第46号
「日々是好日」 −高橋春雄・私の履歴書−