私の履歴書56   好きなうた(青春のころ)

ゴンドラの歌

いのち短し 恋せよ おとめ

朱き唇 褪せぬ間に

熱き血潮の 冷えぬ間に

明日の月日は ないものを

(志村喬の映画を思い出す)


カチューシャの唄

カチューシャかわいや 別れの辛さ

せめて淡雪とけぬ間に

神に願いを ララ かけましょか

(これも中山晋平作曲の唄です)


椰子の実

名も知らぬ遠き島より

流れ寄る椰子の実一つ

故郷の岸を離れて

汝はそも波に幾月

(渥美半島に流れついたとか)


城が島の雨

雨はふるふる 城が島の磯に

利休鼠の 雨が降る

雨は真珠か 夜明けの霧か

それともわたしの 忍び泣き

(この曲を上手に歌う友がいました)


影を慕いて

まぼろしの 影を慕いて 雨に日に

月にやるせぬ 我が想い

つつめば燃ゆる 胸の火に

身は焦がれつつ しのび泣く


酒は涙か溜息か

酒は涙か 溜息か 

心のうさの 捨てどころ

とおいいえにしの かの人に

夜毎の夢の 切なさよ

(古賀メロデイも大好きでした)


浜 千 鳥

青い月夜の浜辺には 

親を探して鳴く鳥が

波の国から生れでる 

濡れたつばさの銀の色

(四国で歌碑を発見しました)


琵琶湖周航の歌

我は湖の子 放浪の

旅にしあれば しみじみと

昇るさ霧や さざなみの

滋賀の都よ いざさらば

(竹生島にもその一節の歌碑があります)


波浮の港

磯の鵜の鳥や 日暮れにゃかえる

波浮の港にゃ 夕やけ小やけ

あすの日和は やれほんにさなぎるやら

(幼い頃叔父さんがよく唄ってました)


谷間の灯

たそがれにわが家の灯 窓に映りしとき

わが子歸る日祈る 老いし母の姿

谷間灯ともしころ いつも夢に見るは

あの灯 あの窓恋し ふるさとのわが家

懐しき母の待つ ふるさとのわが家

(母を思い浮かべながらよく歌いました)


旅の夜風

花も嵐も 踏み超えて 

行くが男の 生きる道

泣いてくれるな ほろほろ鳥よ

月の比叡を 独り行く

(上京した頃「愛染かつら」が流行)


蘇州夜曲

君がみ胸に抱かれてきくは

夢の船歌 恋の唄

水の蘇州の花散る春を

惜しむか柳がすすりなく

(「支那の夜」とともによく歌った)


昭和維新の歌

泪羅(べきら)の渕に波騒ぎ

巫山(ふざん)の雲は乱れ飛ぶ

混濁の世に我れ立てば

義憤に燃えて血潮湧く

カチューシャの像  長野市中野市 中山晋平記念館 (平9.7)
カチューシャの像  長野市中野市 中山晋平記念館 (平9.7)

中山晋平の像  長野県中野市 中山晋平記念館 (平9.7)
中山晋平の像  長野県中野市 中山晋平記念館 (平9.7)

「城が島の雨」歌碑  三浦市城が島 (昭60.11)
「城が島の雨」歌碑  三浦市城が島 (昭60.11)

城が島の風景 三浦市城が島 (昭60.11)
城が島の風景 三浦市城が島 (昭60.11)

「浜千鳥」の歌碑 高知県安芸市 (平9.4)
「浜千鳥」の歌碑 高知県安芸市 (平9.4)

「琵琶湖周航の歌」歌碑 滋賀県竹生島 (昭63.9)
「琵琶湖周航の歌」歌碑 滋賀県竹生島 (昭63.9)



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「日々是好日」 −高橋春雄・私の履歴書−